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抜け感のある早春ハレ着

節分を過ぎると、暦の上では春。凍てつく寒さに反して、陽光は急にキラキラと輝きを増します。そうなると、もう冬の色は着たくなくなる。人間も自然に呼応し、その一部なんだなぁといつも不思議な気持ちになります。


そんな早春のお出かけ着として選んだのが、母が大好きだった西東智恵子さんの訪問着。

肩山から袖山にかけてと裾にだけリズミカルな直線がデザインされている個性的な一枚です。花鳥風月や金銀縫の贅を凝らしたきもの姿のご婦人たちの中で、このきものを着た母はスッキリと際立っていました。


濃地の帯を締めてもキッパリとしますが、「娘のセンス」的にはあえて溶け込ませるような帯を選び、早春の庭に張った薄氷のイメージで装うことに。

その冴えた空気を感じさせるのは、裾ましの何とも美しい白藍の透明感のせいでしょう。


ワントーンの着こなしの中で、アクセントとして効かせたのは、淡い緑青や蘇芳、葡萄色の配色が絶妙な道明の奈良組の帯締めです。きものにも帯にもない色を持ってきていますが、この外し加減もきものの面白みの一つ。


ちょっとしたことでも発見の連続です!







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© Saiko Issiki    2020 Kimono Tansu Project