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桜待つ、夢美月の装い

3月の異称といえば弥生。

旧暦では桜が咲く頃、桜は「夢見草」ともいうため「夢見月」なんてロマンティックな呼び方もあるそうです。


この紬は、まさに桜を待つ夢美月に纏いたくなる一枚。

母が大好きだった西東智恵子さんの作品で、ソメイヨシノの花びらのような淡い地色に、花曇りの空のように優しい墨色を肩と上前にハケ暈しのように大胆な斜めラインで表現。

袖口や裾回しに使われた柳色の八掛も作家のセンスが光るポイントです。

きものに具象柄が描かれていないためどんな帯とも相性抜群ということも、このきものを誂えた母に感謝!

今回は、霞取りの中に白一色の桜を織り出し、わずかに象牙色の花を交えた上品な奥行きに満ちた帯をチョイスしました。

さらに、全体の繊細なトーンを引き締めるのは、帯締めの役目!


蘇芳や勿忘草色がアクセントになった道明の三井寺の帯締めが、ほのかな色香を感じさせます。








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